佐久市「ぴんころ地蔵」完全ガイド|健康長寿の里で願う理想の人生

「健康で長生きして、最期は寝込まずにぽっくりと」――誰もが願うこの理想の人生を象徴するお地蔵さまが、長野県佐久市にあることをご存知でしょうか。
その名も「ぴんころ地蔵」。
愛らしい表情で訪れる人々を迎えるこのお地蔵さまは、健康長寿日本一を誇る佐久市のシンボルとして、全国から参拝者が訪れる人気スポットとなっています。
本記事では、ぴんころ地蔵の由来や歴史、佐久市が健康長寿の地である理由、そして実際の訪問情報まで、移住を考えている方にも役立つ地域の魅力を徹底解説します。
ぴんころ地蔵とは?愛される理由

優しい微笑みに込められた願い
ぴんころ地蔵は、佐久市野沢にある成田山薬師寺の参道に建立された長寿地蔵尊です。高さ約1メートル、直径約60センチメートルの石像で、右側の頬に右手を添えてやさしく微笑む表情が特徴的です。
このふっくらとした丸みのある姿は、見る者に安心感と温かさを与えます。健康長寿だけでなく、子どもたちの健やかな成長を願うシンボルとしても親しまれており、幅広い年齢層の参拝者が訪れています。
2003年に誕生した新しい観光資源
ぴんころ地蔵が建立されたのは2003年(平成15年)9月。地元ののざわ商店街が中心となって、地域活性化と健康長寿の願いを込めて建立しました。
制作を手掛けたのは、愛媛県今治市の石彫作家・馬越正八氏。その愛らしいデザインは瞬く間に評判となり、建立からわずか20年余りで佐久市を代表する観光スポットへと成長しました。
古くから伝わる地蔵尊ではなく、地域の人々の願いから生まれた比較的新しい存在である点も、ぴんころ地蔵の特徴といえるでしょう。
「ぴんころ」という言葉の意味
「ぴんころ」とは「ぴんぴんころり」の略で、「健康で長生きし(ぴんぴん)、寝込まずに楽に大往生する(ころり)」という意味を持つ言葉です。
高齢になっても病気で長期間寝たきりになることなく、最期まで元気に自分らしく生きて、苦しまずに天寿を全うする――そんな理想の人生を表現した、非常に分かりやすく、そして切実な願いが込められています。
この「ぴんぴんころり」という言葉は、実は長野県が発祥です。1980年に北沢豊治氏が考案した健康長寿体操を日本体育学会に「中高年齢者の体力つくりについて―高森町におけるPPK運動―」として発表したことが始まりとされています。
以来、「PPK(ピンピンコロリ)」は長野県民に広く根付いた言葉となり、健康長寿を目指す県民運動のキーワードとして定着しました。
なぜ佐久市に「ぴんころ地蔵」が生まれたのか

長野県は健康長寿日本一
ぴんころ地蔵が佐久市に建立された背景には、長野県が誇る健康長寿の実績があります。
国民健康保険中央会が2019年に算出した「日常生活動作が自立している期間」によると、長野県は男性が81.1年、女性が84.9年と、いずれも全国1位を記録しています。
平均寿命でも女性が1位、男性が2位と、長野県は名実ともに健康長寿県として全国に知られる存在です。
佐久市は健康意識の高い地域
長野県の中でも、佐久市は特に健康意識が高い地域として知られています。
65歳以上の就業率が全国トップクラスで、高齢になっても働く人が多いという特徴があります。農業を中心に、身体を動かしながら生きがいを持って生活する高齢者が多いのです。
また、野菜摂取量も1日平均約140グラムと全国1位。ボランティアの食生活改善推進員が家庭訪問して減塩アドバイスを行うなど、地域ぐるみで健康づくりに取り組む風土が根付いています。
人口当たりの医療関係者が多く、訪問医療や予防医療に熱心な総合病院が複数あることも、地域の健康を支える大きな要因となっています。
「短命県」からの大逆転劇
興味深いことに、長野県はもともと長寿県ではありませんでした。
昭和40年(1965年)の統計では、男性の平均寿命は全国9位、女性に至っては26位。特に脳卒中による死亡率は全国1位という不名誉な記録を持っていたのです。
その原因は、塩分過多の食生活にありました。長野県は四方を山に囲まれ、冬になると雪に閉ざされます。そのため、野沢菜漬けに代表される保存食が重宝され、食品保存のために大量の塩が使われていました。
昭和40年代の長野県では、塩分摂取量が全国で4番目に多く、これが高血圧や脳卒中の原因となっていたのです。
県をあげての健康運動が奏功
この状況を改善しようと、長野県は県をあげての減塩運動を推進しました。
「漬け物の塩分濃度を減らす」「味噌汁は出汁を効かせて具だくさんにする」「塩ではなく香辛料や野菜で味にアクセントをつける」「ラーメンやうどんの汁は残す」など、無理なく続けられる減塩対策を啓発していきました。
昭和40〜50年代の食塩摂取量は平均15.9グラムでしたが、現在では11.5グラムにまで減少しています。
さらに、1945年から県内で広がった「保健補導員制度」も大きな役割を果たしました。2年の任期中に保健師を補助して住民向け健康講座を開いたり検診の受診を呼びかけたりしながら保健の知識を蓄える制度で、佐久市では地区住民に委嘱して2年ごとに約700人を選んでいます。
これまでの経験者は約3万人にのぼり、蓄えた保健の知識が地域や家庭で生かされているのです。
こうしたきめ細かい取り組みを通じた保健意識の高さが、約50年をかけて長野県を短命県から健康長寿日本一へと変貌させました。
佐久市の健康長寿を支える要因

清冽な水と豊かな自然環境
佐久市の健康長寿を支える第一の要因は、豊かな自然環境です。
市の中央を流れる千曲川は非常に清らかな水質を誇り、アユやハヤなどの川魚が豊富に生息しています。海のない佐久地方にあって、この川魚は貴重なタンパク源として古くから食されてきました。
特に有名なのが「佐久鯉」です。水田での養殖が盛んで、今でも地域の重要な食文化として受け継がれています。良質なタンパク質を含む川魚は、健康長寿の秘訣の一つとされています。
肥沃な大地が育む野菜と果物
佐久市を含む長野県は、野菜や果物の一大生産地です。
昼夜の寒暖差が大きい気候が、糖度の高い美味しい農作物を育みます。肥沃な大地から採れる新鮮な野菜、山菜、果物など自然の恵みが、日々の食卓を彩ります。
リンゴやブドウといった果物にはアンチエイジング効果が認められているポリフェノールが豊富に含まれており、皮ごと食べる習慣が健康維持に貢献しています。
特に長野県オリジナル品種の「ナガノパープル」は皮ごと食べられるブドウとして人気で、プルーンも「ミラクルフルーツ」として生食が推奨されています。
「ぴんころ食」による食生活改善
佐久市では平成19年(2007年)より、「ぴんころ運動推進事業」を展開しています。この事業の一環として普及が進められているのが「ぴんころ食」です。
ぴんころ食には「ぴんころ御膳」と「ぴんころ弁当」があり、長野県栄養士会佐久支部が考案したレシピに基づいています。
ぴんころ食の3つの基本
- 自分に合った量を食べる:腹八分目を心がける。ぴんころ御膳のエネルギーは600〜700kcal
- 塩分を摂りすぎないようにする:薄味でもおいしい工夫が満載。ぴんころ御膳は1食で塩分3〜4グラム
- 旬の野菜をたっぷり食べる:佐久の季節の野菜を活用。食物繊維は生活習慣病予防に効果的
四季折々の食材を取り入れ、見て食べて美味しく楽しい食事として、家庭でも取り入れやすい内容になっています。
働くことが生きがいに
佐久市では、高齢になっても農作業などで身体を動かし続ける人が多いことも特徴です。
長野県全体で見ても、高齢者就業率は全国1位。やりがいを持って適度な運動をすることが、健康維持に大きく貢献していると考えられます。
身体が動くうちは畑に出る、地域活動に参加する――そんな暮らし方が、自然と健康寿命を延ばしているのです。
地域の結びつきと公民館文化
長野県は人口当たりの公民館数が全国1位で、地域の結びつきや地域活動が盛んです。
高齢になっても仲間と一緒に何かができる、話し相手がいるということは、孤独を防ぎ生きがいを生む重要な要素です。
佐久市でも、地域コミュニティが活発で、お互いに声を掛け合う文化が根付いています。こうした社会的なつながりが、心身の健康を支えているのです。
ぴんころ地蔵へのアクセス方法
基本情報
所在地
〒385-0052 長野県佐久市原467(成田山薬師寺参道)
参拝時間
終日参拝可能(山門市開催日は特に賑わいます)
参拝料
無料
電車でのアクセス
東京方面からアクセスする場合、北陸新幹線が便利です。
- 北陸新幹線で「佐久平駅」下車(東京駅から約70分)
- JR小海線に乗り換え
- 「中込駅」で下車
- タクシーで約5分
車でのアクセス
東京方面から
- 上信越自動車道→佐久IC→国道141号線→野沢
最寄りインターチェンジからの所要時間
- 中部横断自動車道「佐久南IC」から約10分
- 中部横断自動車道「佐久臼田IC」から約15分
カーナビ設定の際は「佐久市原457番地」と入力すると便利です。
駐車場情報
参拝者用の無料駐車場が用意されています。のざわ商店街の駐車場も利用可能です。
ただし、毎月第2土曜日の山門市開催日は混雑が予想されますので、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
参拝方法とマナー
基本的な参拝の流れ
ぴんころ地蔵の参拝は、以下の流れで行います。
- 帽子を外す:参拝前に帽子を被っている場合は外しましょう
- 手を合わせる:お地蔵さまに向かって合掌します
- 頭を下げる:敬意を込めて一礼します
- 顔を見合わせる:お地蔵さまの優しい表情を見つめます
- 頭を撫でる:お地蔵さまの頭を優しく撫でて、健康長寿を願います
絵馬の奉納
ぴんころ地蔵の向かい側には絵馬掛け所があります。
参拝後に、健康長寿や家族の幸せを願って絵馬を奉納することができます。自分自身の健康だけでなく、大切な家族や友人の健康を願う人も多く訪れています。
写真撮影について
ぴんころ地蔵は写真撮影が可能です。
愛らしい表情のお地蔵さまとの記念撮影を楽しむ参拝者も多く見られます。ただし、他の参拝者の迷惑にならないよう、配慮を忘れずに。
毎月第2土曜日「のざわ山門市」
江戸時代の賑わいを再現
ぴんころ地蔵を建立した、のざわ商店街では、毎月第2土曜日に「のざわ山門市」を開催しています。
佐久市野沢は、旧佐久甲州街道(佐久往還)と富岡街道が交わる交通の要衝でした。江戸時代には豊かな米作地帯として栄え、佐久の米は上州(群馬)、武州(埼玉)、甲州(山梨)などへ供給されていました。
野沢宿は食糧や生活物資が行き来する商業的に大きな町として賑わっていたのです。
終戦直前まで続いていた成田山の「市」と、ぴんころ地蔵尊の縁日を「山門市」として復活させたのが、この「のざわ山門市」です。
山門市の魅力
成田山薬師寺の参道に、約30店舗のお店が立ち並びます。
販売されている主な商品
- 旬の野菜や果物
- 新鮮な魚
- できたてのおまんじゅうや和菓子
- 手作りの惣菜
- 生活雑貨
- ぴんころ地蔵グッズ
地元で穫れた農産物や佐久市の名産品が並び、生産者と直接会話しながら買い物を楽しめるのが魅力です。
イベントも充実
山門市では、スタンプラリーや汁物のサービス、季節に応じた特別イベントも開催されます。
月1回の「山門市」を待ちこがれた地元の人々や観光客で賑わい、江戸時代の宿場町の雰囲気を感じることができます。
ぴんころ地蔵参拝と合わせて訪れれば、より充実した体験となるでしょう。
周辺の見どころスポット
成田山薬師寺
ぴんころ地蔵のある参道を進んだ先にあるのが、成田山薬師寺です。
真言宗智山派の名刹で、御本尊に愛染明王が祀られています。不動堂には本山である成田山より観請された不動明王をはじめ、大日如来、薬師如来、千本仏などが納められています。
見どころ:歴史ある山門
成田山の山門は、明治初期に龍岡城五稜郭の東通用門が移築されたといわれており、お城の門らしい立派な造りが特徴です。
寺務所では御朱印をいただくことができます。毎年節分には豆まきが行われ、大勢の参拝者で賑わいます。
野沢の大ケヤキ
ぴんころ地蔵から徒歩約6分の場所に、樹齢数百年を超える巨大なケヤキがそびえています。
高さ27.3メートルにも達するこのケヤキは、「野沢町の女男木(めおとぎ)」として佐久市の指定文化財に登録された天然記念物です。町のシンボルとして地域の人々に愛されています。
かつては2本のケヤキがあり、それぞれの木の間の芽ぶきが年ごとに交互だったことから「女男木」と呼ばれていました。現在は1本だけが残り、御神木として大切にされています。
樹下には市神様が祀られており、祇園祭礼神輿の町内渡御の御旅所(おたびじょ)となります。根本には古い道標も現存し、宿場町としての歴史を今に伝えています。
大伴神社と伴野城跡
鎌倉時代から伝わる伴野氏の館跡の一角にあるのが大伴神社です。
1910年に素戔嗚(すさのお)神社を伴野城跡(城山公園)の一角に移築したもので、建御名方神(たけみなかたのかみ)を主神に、素戔鳴命や市杵島姫命を祀っています。
野沢祇園祭
毎年7月には、素戔鳴神社の祭礼として野沢祇園祭が行われます。
この祭りは室町時代から300年以上の歴史がある大祭で、6月30日の夜に大伴神社で行われる神事が祭の始まりとされています。
青龍、朱雀、白虎、玄武を象った四神の神輿が見られる祭は全国でも珍しく、佐久市の重要な文化行事となっています。
城山公園
伴野城跡は現在、城山公園として整備されています。
鎌倉時代の荘園領主・伴野氏の館跡で、本丸が形をとどめている貴重な史跡です。園内は四季折々の自然が美しく、散策に最適なスポットとなっています。
公園周辺には、戦前に佐久平の米が野沢に集められたことを今に伝える大きな蔵が建ち並んでおり、宿場町として栄えた歴史を感じることができます。
野沢商店街散策
参道から続く野沢商店街は、レトロな雰囲気が残る魅力的なエリアです。
仲見世としてお店が整備され、参道近くには佐久市の名物である佐久鯉を使った料理を出すお店もあります。現地でしか購入できないぴんころグッズの販売もあり、お土産探しにも最適です。
野沢商店街と甲州街道がぶつかる三叉路には、前述の樹齢数百年を超える大ケヤキがどっしりとそびえており、ここが宿場町の中心だったことを物語っています。
ぶらりと街歩きをすれば、新しい発見があるかもしれません。
ぴんころ地蔵と地域活性化
地域プロモーション「地蔵健診」
佐久市では、ぴんころ地蔵を活用したユニークな地域プロモーションも展開されています。
その一つが「地蔵健診」です。佐久市のお医者さんに監修いただき、ぴんころ地蔵の前でお祈りすると健康に関するお告げが頂けるという取り組みです。
「健康は祈りだけでは変わりません。お告げをもとに、行動に移してみてください」というメッセージのもと、具体的な健康アドバイスが提供されます。
期間限定でTwitterアカウントも開設され、リプライで「🙏」の絵文字を送るとお告げが頂けるという、現代的な取り組みも行われました。
東京でも体験できる地蔵健診
佐久市の魅力を広く発信するため、ぴんころ地蔵のレプリカが東京などでも展示され、地蔵健診が体験できるイベントが開催されています。
銀座NAGANOや信州おさけ村など、首都圏での展開も積極的に行われており、佐久市と健康長寿をPRする重要な役割を果たしています。
佐久ぴんころウォーク
佐久市では毎年9月に「佐久ぴんころウォーク」というウォーキングイベントが開催されています。
美しい自然と歴史ある街並みを歩きながら、地元グルメやスタンプラリーを楽しめるイベントで、8キロメートルのロングコースと4キロメートルのショートコースから選べます。
家族連れや初心者にも参加しやすく、「食べて歩いて健康長寿」をコンセプトに、心も体も元気になれるイベントとして人気です。
移住者にとってのぴんころ地蔵
地域の価値観を象徴する存在
ぴんころ地蔵は、単なる観光スポットではありません。
「健康で長生きし、最期まで自分らしく生きる」という佐久市の価値観を象徴する存在です。この地域では、年齢を重ねても働き、地域活動に参加し、人とのつながりを大切にする暮らし方が当たり前のように実践されています。
移住を検討している方にとって、ぴんころ地蔵は佐久市の文化や暮らしの質を知る入り口となるでしょう。
健康的なライフスタイルを実現できる環境
佐久市は北陸新幹線で東京から約70分という利便性を持ちながら、豊かな自然環境と健康的な食文化が根付いている理想的な地域です。
人口当たりの医療関係者が多く、訪問医療や予防医療に熱心な総合病院が複数あることも、安心して暮らせる要因となっています。
佐久総合病院が毎年開く「病院祭」には住民1万人以上が訪れて医師や看護師と交流するなど、医療と地域の距離が近いことも特徴です。
地域コミュニティへの参加
保健補導員制度に代表されるように、佐久市では地域住民が主体的に健康づくりに関わる文化があります。
移住後も、こうした地域活動に参加することで、自然とコミュニティに溶け込み、健康意識の高い暮らしを送ることができるでしょう。
ぴんころ地蔵への参拝や山門市への訪問は、地域の人々と触れ合う良い機会となります。
佐久市の四季とぴんころ地蔵
春:新緑と桜の季節
春の佐久市は、桜や新緑が美しい季節です。
成田山薬師寺の参道や城山公園周辺も春の彩りに包まれ、ぴんころ地蔵を訪れる参拝者も増えます。暖かくなり始めるこの時期は、野沢商店街散策にも最適です。
夏:高原の爽やかな気候
標高約700メートルの佐久市は、夏でも比較的涼しく過ごしやすい気候です。
夏野菜が豊富に出回る山門市も活気づく季節です。
秋:実りの季節
秋は佐久市が最も美しい季節の一つです。
リンゴやブドウ、プルーンなど果物の収穫期を迎え、山門市には旬の農産物が並びます。紅葉も見頃を迎え、城山公園や周辺の山々が色づきます。
9月には「佐久ぴんころウォーク」が開催され、健康づくりとともに秋の佐久市を満喫できます。
冬:雪景色の中の参拝
冬の佐久市は厳しい寒さに包まれますが、雪化粧をしたぴんころ地蔵もまた趣があります。
マイナス10度を下回ることもあるため、防寒対策は必須です。初詣の時期には成田山薬師寺とともに多くの参拝者が訪れます。
山門市も冬期間は開催されていますが、寒さ対策をしっかりして訪問しましょう。
よくある質問
Q1:ぴんころ地蔵の参拝に予約は必要ですか?
予約は不要です。終日参拝可能で、自由に訪れることができます。ただし、毎月第2土曜日の山門市開催日は混雑が予想されますので、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。
Q2:参拝にかかる時間はどのくらいですか?
ぴんころ地蔵の参拝自体は10〜15分程度です。ただし、成田山薬師寺や周辺の観光スポットも合わせて巡る場合は、1〜2時間程度を見込むと良いでしょう。山門市の日に訪れる場合は、さらに時間に余裕を持つことをおすすめします。
Q3:お守りやグッズは購入できますか?
のざわ商店街では、ぴんころ地蔵にちなんだオリジナルグッズが販売されています。成田山薬師寺の寺務所でも、お守りや御朱印をいただくことができます。特に山門市の日には、様々なぴんころグッズが並びます。
Q4:車椅子でも参拝できますか?
参道は石畳になっていますが、比較的平坦です。ただし、一部段差がある箇所もありますので、介助者と一緒に訪れることをおすすめします。事前に佐久市観光協会に問い合わせると、詳細な情報が得られます。
Q5:近くに食事ができる場所はありますか?
野沢商店街周辺には、佐久鯉料理を提供するお店や地元の食材を使った飲食店があります。山門市の日には、参道に飲食の屋台も出店します。また、車で数分の距離に道の駅などもあり、食事場所には困りません。
Q6:冬季も参拝できますか?
はい、年間を通じて参拝可能です。ただし、冬季はマイナス10度を下回ることもあるため、しっかりとした防寒対策が必要です。雪が積もっている場合もありますので、滑りにくい靴を履いて訪れましょう。
Q7:ペットと一緒に参拝できますか?
ペット同伴での参拝については、特に明確な規制はありませんが、他の参拝者への配慮が必要です。リードをつけ、マナーを守って参拝しましょう。成田山薬師寺の本堂内への立ち入りは控えるべきでしょう。
Q8:御朱印はいただけますか?
はい、成田山薬師寺の寺務所で御朱印をいただくことができます。御朱印には長寿地蔵尊(ぴんころ地蔵)と書かれます。御朱印帳を持参するか、その場で購入することも可能です。
まとめ:ぴんころ地蔵が教えてくれること
ぴんころ地蔵は、私たちに大切なメッセージを伝えています。
それは、「健康で長生きする」ということは、単に病気にならないことではなく、最期まで自分らしく生きることだということです。
佐久市の人々は、約50年をかけて短命県から健康長寿日本一へと地域を変革してきました。その原動力となったのは、県や自治体の施策だけでなく、一人ひとりの住民が主体的に健康づくりに取り組む文化でした。
ぴんころ地蔵を訪れることは、こうした佐久市の健康文化に触れる第一歩となります。愛らしい表情のお地蔵さまに願いを込めるだけでなく、その背景にある地域の取り組みや暮らしの知恵にも目を向けてみてください。
健康長寿の秘訣は、特別なことにあるのではありません。新鮮な野菜をたっぷり食べること、適度に体を動かすこと、地域の人々とつながること、そして働きがいや生きがいを持つこと――そんな日常の積み重ねが、「ぴんぴんころり」の実現につながるのです。
ぴんころ地蔵への参拝を、佐久市での健康的な暮らしを知るきっかけにしてみませんか。
この地を訪れたすべての人が、健康で充実した人生を送れますように。
そして、いつか佐久市で新しい生活を始める日が来るかもしれません。そのときぴんころ地蔵は、変わらぬ優しい微笑みであなたを迎えてくれるでしょう。
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