佐久市で土地・戸建を買うなら必ず知っておくべき、居住誘導区域とは?
こんにちは!長野県佐久市で移住専門に不動産賃貸・仲介をしている「にじや不動産」です。
先日、ニュースでこんな記事をみました。
移住したら、中学校が統合されて通学に2時間かかるようになった。
せっかく、快適な生活をもとめて移住したのに不便な暮らしになったら、大変ですよね。
そこでチェックしておきたいのが、「居住誘導区域」。
この記事では、佐久市で土地・戸建てを書くなら必ずチェックしておきたい、居住誘導区域について解説します。
居住誘導区域とは?
国土交通省の資料によると「居住誘導区域」とは
居住誘導区域は、人口減少の中にあっても一定エリアにおいて人口密度を維持することにより、生活サービスやコミュニティが持続的に確保されるよう、居住を誘導すべき区域
と定められています。(引用:https://www.mlit.go.jp/common/001148083.pdf)
ご存知の通り、これからの日本はどんどん人口減少が進んでいきます。
すると何が起こるか。
人口が減ることにより様々な影響が起こりますが、なかでも深刻な影響を及ぼすと心配されているのが、地域の生活を維持するサービス。
医療・交通・電気・水道などです。
人口が減れば、これらのサービスを維持する人も利用する人も減っていきます。
すると、価格があがり、ますます利用しにくくなっていきます。
これを解決するには、提供するエリアを広くするのではなく、小さくする。
広いエリアに住んでもらうのではなく、できるだけ近いエリアに住んでもらう。
これが「居住誘導区域」の考え方です。
では、居住誘導区域の外だと何が起こるのでしょう?
居住誘導区域の外だと何が起こる?
居住誘導区域の外ではどんなことが起こっていくか?
例をあげて紹介します。
学校が閉鎖・統合される
公立の学校は都道府県や市区町村が運営しています。
人口が減少して児童数が減ると、学校運営が難しくなってきます。
例えば、電気代。
1クラス15人でも30人でも使う電気代は同じですから、運営するにあたっては人数が適正であるほうがいい。
小学校、中学校、高校においても同じです。
実際、佐久市では2023年に
・臼田小
・田口小
・青沼小
・切原小
が統合され、臼田小として統合・新校舎が建設されました。
スーパーやコンビニなどが移転、閉店する
これはイメージしやすいかと思います。
スーパーは生きていくうえでかかせないものですが、スーパーは民間企業。
利益をあげていかねばなりません。
基本的には人口が少ないと利益が出せず、より利益がだせるエリアに移転したり、営業をやめてしまうのは致し方ありませんよね。
このように、居住誘導区域外では、まさに生活に直接かかわる影響がでてきます。
では、佐久市の居住誘導区域はどのように定められているのでしょうか?
佐久市の居住誘導区域はどのあたり?
佐久市の「立地適正化計画」によると、居住誘導区域はこのようになっています。
エリアとしては、
- 佐久平・岩村田
- 中込・野沢
- 臼田
あたりですね。
居住誘導区域について不動産屋さんは教えてくれる?
これから土地・戸建てを購入しようとしている人にとって、居住誘導区域を知ることが生活にとって重要。という点はご理解いただけたかと思います。
では、住む人にとって重要な居住誘導区域について、購入するときにお世話になる不動産屋さんは教えてくれるのでしょうか?
実は、
不動産屋さんには、居住誘導区域であるかどうかについて説明する義務はあります。
立地適正化計画区域内の居住誘導区域外
立地適正化計画区域内の都市機能誘導区域外
である場合には、重要説明事項書に記載および、説明が必要です。
ですが、懇切丁寧に教えてくれるとは限らず、さらっと読んで終わり。
となってしまうこともありえます。
必ず、確認しましょう!
ところで、「居住誘導区域外で買うのは土地や戸建てを買ってはいけないのか?」という疑問がでてくるかもしれません。
次は、これについて解説します。
居住誘導区域外で買ってはいけないの?
結論からお伝えすると、買ってはいけない。というわけではないですし、元に住んでいらっしゃる方もいます。
居住誘導区域外だからダメ。というわけではありません。
逆にみれば、新しく住みたいという人が増えにくいので、「多少不便でも、隣家が離れた場所で暮らしたい」と考える方にとっては、住みやすいエリア。とも言えます。
要するに、考え方次第ですね。
まとめ
これからの日本は人口減が確実。
市も今までのように街を維持管理できなくなっていきます。
なので、生活サービスやコミュニティが持続的に確保されるよう、居住を誘導すべき区域を定めているんですね。
佐久市で土地・建物を購入されるときに参考して頂ければと思います!