大日向小学校に落ちた。それでも、私たちが佐久市へ移住、そして起業したワケ

こんにちは!長野県佐久市で移住専門に不動産賃貸・仲介をしている「にじや不動産」です。
わが家は、子どもが小学生にあがるタイミングで大日向小学校を受験しました。
が、残念ながら不合格。
それでも、佐久市へ移住を決めました。
私たちの経緯をお伝えして、
- もし、不合格だったらどうしよう?
- 大日向小学校に不合格だった・・どうしよう?
と悩む方のヒントになれば、幸いです。
2020年、大日向小学校を知る。

子どもが年中から年長にあがる頃、小学校入学を考える時期ですよね。
公立小へ通うのか、それとも私立小を受験するのか。
もし、移住をするなら子どもの人間関係が新しくなる小1のタイミングがベスト。
それに、小学校は児童期の体験を大きく左右する大事な時期。
東京で住んでいた友人に聞くと、
・公立小では学級崩壊しているところもあるらしい
・小4からは塾に通い、中学受験が基本になる
いろんな声がありました・・。
そんな中、「子どもに受けさせたい教育はどんなものか?」を調べるうち、長野県に海外の教育法を取り入れた日本初の小学校ができた。
という情報を耳にしました。
そう、長野県佐久穂町にある大日向小学校です。
2021年、佐久市視察、大日向小学校を受験する。
大日向小学校のことを調べるうち、
・学年での縦割りがない
・ひとりひとりを重視したカリキュラムや校風
など、わが子に合っていると感じるように。
まずは、受験前に佐久市・佐久穂町を体験してみよう。ということで、市役所で情報収集や観光スポットをめぐりました。
気候や街の雰囲気が気に入り、大日向小学校受験を決定。
そして、オンライン面接と親の作文で大日向小学校を受験しました。
が、結果は不合格・・。

なぜか、受かるものだと思い込んでました・・。
大日向小学校の受験倍率は好評されていませんが、30人定員に対して説明会に参加していたのは150人ほど。
全員受験したとして、およそ倍率5倍。
すでに通学している子どもの兄弟・姉妹向け枠が半分だと仮定したら、受験倍率は10倍。ということになります。
なんの根拠もなく受かるだろうと思っていたわが家に、決断のときがきました。
東京の小学校に通うか?それとも、移住するか?
家族史として、大きな転換点です。
2021年12月、移住する。
夫婦で話し合った結果、
- 受験をしたいならすればいいけど、周りの雰囲気に飲まれて受験するのは違う
- お互いにリモートで出来る仕事。東京にこだわる意味はないのでは?
- どうしても公立小が合わないとき、選択肢があるところに住みたい
- 3月まで東京にいたら、引っ越し代が高くなる。賃貸物件もなくなる
という理由から、佐久市への移住を決定。
学校は佐久市の公立小へ行くことにしました。
大日向小学校の不合格から、およそ1ヶ月後のこと。
1ヶ月で、
保育園の転園・賃貸物件決定・保育園見学・入園手続き・引っ越し手配・引っ越し荷造り・市役所手続き・東京友人の挨拶・公立小の見学・手続きetc…
怒涛の日々でした笑

今は、あのとき決断して良かった!と思います。
大日向小へ落ちても、なぜ佐久市へ移住したのか?
夫婦で話し合うとき、話し合いのテーマにしたのは、
「家族でどんな人生を送りたいのか」
ということ。
独身の頃と違い、家族になれば、
・子どものこと
・家族のこと
考えることが増えますよね。
東京は便利で、魅力ある街です。
教育の選択肢でみたら、佐久市よりも遥かに多い選択肢があります。
博物館や美術館やイベントなど、文化的要素も多くあります。
でも私たちは

便利だけど、家族にとって本当に大事なのは便利さなの・・?

親自身はどう?楽しめてる?
家族でどんな人生を送りたいのか。
そう話し合ったとき、「親自身が楽しめることが、子どもにとっても最良なのでは」と考え、移住しました。
親のエゴ、と思われるかもしれません。
でも、自分たち以外の移住してきた家族をみていると、楽しく過ごしている人が多い。
移住して正解だったな。と思います。
2023年5月、不動産屋を起業する。
移住して約1年半。
生活も落ち着き、地域にも慣れてきた頃。
同じく移住してきた家族と友達になったり 、移住を検討しているという知り合いが増えていくなか、
「移住した経験を活かして、なにかできないか?」
と考えるようになりました。
そして、もともと妻が仕事をしていた不動産業の経験を活かして起業、今に至ります。
佐久市には、他にも不動産屋さんがあります。
ただ、私たちは賃貸や売買を仲介するだけではない不動産屋をつくりたい。
開業してから移住相談をいただくうちに、そう思うようになりました。

自分の人生なんだから、どうせ移住したなら好きなことをやろう。と。
2025年4月、子どもが小学4年生に
移住して5年目になりました。
その間、2度ほど大日向小学校への編入をチャレンジ。
が、相変わらず競争率は激しく、佐久市の公立小学校に通っています。
大日向小に期待を抱いて佐久市へ移住した私たちでしたが、親も子も公立小を気に入って通っています。
どこが気に入っているかというと、実は佐久市の公立小学校では通常授業の時間を削り、
自分の好きなことをする「探求の時間」
を始めています。
佐久市周辺も含め、次々と私立小ができ、教育意識が高まってきている影響かもしれません。
市内全体で、子どもたちを中心に置く教育のあり方へと少しずつ、少しずつ変化しているのを感じます。
公立・私立が互いに影響しあう。
素敵な環境ですよね。

評判の良い保育園も、特徴ある小学校もあります。
私たちが佐久市でつくりたいモノ・提供したいモノ
佐久市に移住して良かった!と思えるきっかけを提供したい
移住は家族にとって、とても大きな出来事です。
新しい街へ行くのはワクワクする反面、
- 知り合いもいない状態でやっていけるかな
- 遊びや食事はどこへ行けばいいんだろう
- 市役所などの情報は良さそうに見えるけど、実際はどうだろう
など、不安もあると思います。
反対に、
- 野菜づくりや米づくりなど農業をしてみたい
- お菓子づくりが得意だから少し売ってみたい
- 何か収入の柱を増やしたい
など、都会ではなかなかできなかったことをチャレンジしてみたい。
とワクワクしている方も多いです。
私たちも同じです。
やりたかったことのひとつが、不動産事業の柱でもある「不動産賃貸事業」。
「不動産賃貸業」と聞くとハードルが高そうですが、実は戸建てを1軒買って貸す。
というシンプルな方法。
最初は「もし貸し出せなかったら、自分たちで住めばいいや。貸し出せたら副収入にもなるし」
という気持ちで始めました。
実際は、佐久市への移住者も増えていて、戸建て賃貸ニーズは高まる一方。
でも、実は戸建て賃貸が全然足りてないんです・・。
同じように「移住したら、副収入を得ることにチャレンジしたい」という人向けに参考になればと、私たちの体験談をnote記事にまとめています。
小さく起業できる場所をつくりたい
移住の心配事の一つに「仕事をどうするか?」という点がありますよね。
移住後、たくさんの移住者の方にお会いすると、ひとつの共通点が見つかりました。
それは、「OOで起業してみたい」という人の多さ。
実際に行動をし、カフェを始めた・カレー屋を始めた・美容室を始めた・ものづくりを始めた、など起業する人も大勢います。
とはいえ、分からないことだらけですよね。
- 資金はどうする?
- どこでやる?
- 店舗借りるってどこで?
- だれに相談すればいいの?
私たちのオススメは、「小さく起業」から初めてみる。
いきなり店舗を借りたり、新品の機器を買うと大きな出費になりますよね。
もし、やめたいと思っても
「こんなに出費したのだから、回収するまでやめられない。。」
となってしまうかもしれません。
「OOで起業してみたい」という人たちが、小さく起業できる場所。
人とつながれる場所。
そんな場所を作っていきたいと考えていました。
そして、つくりました。
商店街の空き店舗を改装した、イベントスペース・図書館・ポップアップストアを併設した地域交流拠点「さくのす」です。

現在は、ハンドメイド作品などをポップアップストアとして販売できるスペースとして提供。
2025年10月頃には、カフェ機能もオープン。
飲食店許可を取得し、シェアキッチンとして使うことも可能になります。
「さくのす」についてくわしくは↓から
まとめ
大日向小学校などの私立小は、公立と違い定員があります。
定員を超えて応募があれば、当然受かる人も落ちる人もいる。
・なにがいけなかったのか
・どうすればよかったのか
と考えるかもしれませんが、大事なのは「これからどうするか」
それに、
学校や仕事が人生ではありません。
子どもの進学は家族にとって大きな転機ですし、子どものことも大事。
でも、あなたの人生の一部です。
これはあなたの人生なんです。家族も仕事も大事。でも、それらが人生じゃない。
あなたは、どういう人生を送りたいですか?
都会で過ごしたいですか?
それとも、都会と地方のちょうど良いバランスの街で暮らしたいですか?
私たちは佐久市へ移住して良かった!と本当に思っています。
最初は子どもの進学が理由でしたが、今では親自身が佐久市を気に入っています。
佐久市をみることで、わかることもあります。
一度、佐久市を訪ねてみてはどうでしょうか?
にじや不動産では、
- ・佐久市への移住を体験してみたい
- ・移住した人の話を聞いてみたい
という方向けに、わたしたちの自宅の一部を民泊として提供しています。
佐久市に体験移住しながら、お話ししましょう!
「佐久市、いいかも・・?」と思ったら、お問い合わせください。