なかごみ座開業!お店の集客はどれくらい見込める?映画館開業の影響をシミュレーション
「佐久市中込でお店を開いたら、どれくらいのお客さんが見込めるのだろう?」
出店や空き店舗・古民家の活用を検討する際、最も気になるのは具体的な集客データですよね。
2027年春、JR中込駅前に新海誠監督ゆかりの映画館「なかごみ座」がオープン予定。
佐久市としても、中込商店街としても期待されています。
今回は、そんな「なかごみ座」がオープンする中込商店街にある不動産会社「にじや不動産」が、
新映画館「なかごみ座」の来訪客数予測および地域経済波及効果に関する調査分析
を、シミュレーション&リサーチしてみました!
データを詳しく紐解きながら、中込エリアの来訪客数予測と出店ビジネスへの活かし方を解説します。
リサーチレポート全体を読みたい方はこちらから
1. 中込エリアの年間来訪客数シミュレーション
シミュレーションでは、需要を4つに分解し、3つのシナリオで来訪客数を試算しました。
| 需要セグメント | 保守的(ベースライン) | 標準シナリオ(現実的) | 楽観シナリオ(最大化) |
| 地元定住人口需要 | 25,000人 | 35,000人 | 45,000人 |
| 国内聖地巡礼ファン | 15,000人 | 35,000人 | 60,000人 |
| インバウンド観光客 | 5,000人 | 15,000人 | 30,000人 |
| 展示・企画鑑賞客 | 5,000人 | 15,000人 | 25,000人 |
| 年間合計 | 50,000人 | 100,000人 | 160,000人 |
標準的な予測において、年間約10万人(月平均約8,300人/日平均約270人)の来訪が見込まれる結果に。
イベントや新作公開が重なる好調期には、最大16万人規模まで拡大する試算です。
2. なぜこの数字になる?各セグメントの算定根拠
このシミュレーションは単なる期待値ではなく、周辺の人口動態や過去のアニメツーリズム実績をもとに組み立てました。
① 地元住民の日常需要:年間3.5万人(全体の35%)
佐久広域圏(佐久市・小諸市・南佐久・北佐久)の総人口は約20.4万人。
2023年9月に地域唯一だった映画館が閉館して以来、映画を観るために上田や長野方面へ移動せざるを得ない状況が続いていました。
この広域人口のうち、約17%が年1回以上利用する計算で3.5万人と試算。
平日の稼働や定期的なリピートを生む基盤となります。
② 国内ファンの聖地巡礼:年間3.5万人(全体の35%)
新海誠監督の『君の名は。』公開時、舞台モデルとなった岐阜県飛騨市では初年度に観光客が前年比で約3.5万人増加しました。
中込駅周辺は新海監督の青春時代の原風景であり、同様のファン層流入が現実的な規模として見込まれます。
また、佐久市にも『君の名は。』の舞台モデルとなった「新海三社神社」があります。
同様の聖地巡礼ニーズが見込めるのではないでしょうか。
③ インバウンドの観光回遊:年間1.5万人(全体の15%)
隣接する軽井沢町には、夏季2ヶ月間だけでも約298.6万人の観光客が訪れます。
世界的な知名度を誇る新海作品や、出資に名を連ねるMAPPA・ユーフォーテーブルなどの海外人気を背景に、軽井沢を訪れる訪日客の0.5〜3%程度が中込まで足を伸ばすと推計されます。
④ 制作資料展示・企画展:年間1.5万人(全体の15%)
施設内にはコミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)が所蔵する貴重な絵コンテや生原画の常設・企画展示エリアが設けられるとのこと。
上映作品の入れ替わりに左右されず、「制作の舞台裏が見られるミュージアム」として通年で安定した広域集客を支えます。
3. 出店者が知っておくべき「客層」と「人の流れ」
シミュレーションが示す最も重要なポイントは、来訪者の約65%が「市外・県外・海外」からの外需である点です。
【来訪者の構成比】
・地元日常需要(佐久広域):約35%
・外需(巡礼・インバウンド・展示):約65%
映画館の上映スケジュールに合わせる地元客に加え、展示見学や街歩きを目的に時間をずらして訪れる観光客が混ざり合います。
これにより、従来の地方商店街で課題になりがちだった「平日昼間の集客の落ち込み」が平準化されやすい環境が生まれます。
また、中込駅から店舗への徒歩移動が発生するため、中込商店街周辺での「ついで買い」「立ち寄り飲食」の導線が自然と形成されます。
具体例:15席のカフェを出店した場合、1日何人の来店が見込める?
「実際に15席程度の小さめなカフェを開くとしたら、どれくらいのお客さんが来てくれるの?」という疑問に向けて、標準シナリオのデータをもとに試算してみましょう。
条件として、自店を含めて周辺に競合・同規模の飲食店が計4店舗(各15席)ある環境を想定します。
1日の潜在的な飲食需要の計算
なかごみ座の標準来訪客数は1日平均約270人(年間10万人 ÷ 365日)です。
- 飲食・カフェ利用率を40%と仮定すると、
- 270人 × 40% = 約108人/日(映画館周辺でランチ・お茶・時間調整をする人の総数)
- 4店舗(計60席)で均等にシェアした場合は、
- 108人 ÷ 4店舗 = 約27人/日
平日と休日の来店客数シミュレーション
一般的には土日祝のほうが来訪者数は増えるため、平日と休日で分けると以下のような来店ペースになります。
| 曜日区分 | なかごみ座の来訪者 | カフェ全体の飲食需要 | 自店(15席)への来店客数 | 席の回転数 |
| 平日 | 約150人/日 | 約60人 | 約15人〜18人 | 約1.0〜1.2回転 |
| 土日祝 | 約550人/日 | 約220人 | 約50人〜60人 | 約3.5〜4.0回転 |
※上記は「なかごみ座目的の来訪客」のみの試算です。ここに近隣住民の日常利用や商店街の買い物客がプラスされます。
次は、より具体的な売上イメージをしてみましょう。
売上イメージ(客単価1,000円の場合)
- 平日(15〜18名来店):日商 15,000円 〜 18,000円
- 土日祝(50〜60名来店):日商 50,000円 〜 60,000円
- 月間売上目安(月25日営業:平日17日・休日8日):約65万円 〜 78万円 + テイクアウト・物販売上
- 例えば、中込商店街にあるシェアキッチン「さくのす」や「トナリデ」に週1で出店したとしても、高い稼働が期待できますね。
15席カフェでしっかり利益を出すポイント
- テイクアウトの併設
- 「食べ歩き」に対応したドリンク・焼き菓子のテイクアウトを用意すると、15席の満席時でも客数を伸ばせます。
- 上映前後のピークタイム対策
- 映画の上映開始前(時間調整)と終映後(感想・カフェ休憩)に人が集中するため、素早く提供できるメニュー構成が回転率アップの鍵になります
4. もし中込で出店・空き店舗活用を狙うなら
年間10万人の来訪ポテンシャルを踏まえると、次のような業態が特に相性の良い選択肢になります。
- カフェ・ベーカリー・テイクアウト
- 上映前後の時間調整や、聖地巡礼の合間に立ち寄れる飲食・軽食スポット。
- カルチャー雑貨・アトリエ・ギャラリー
- 作品やアートに関心の高い層に向けた、地元クラフトやセレクト商品の販売。
- 古民家を活かした小規模宿(ゲストハウス・民泊)
- 東京から新幹線と小海線で約2時間という近さを活かし、佐久・軽井沢エリアをゆっくり周遊したい滞在客向けの宿泊拠点。
- 店舗兼住宅(住居+スモールビジネス)
- 移住と同時に自分のお店を構えたいクリエイターや個人事業主向けの拠点。
5. 空き家・空き店舗をお持ちの方へ
2027年春の開業に向け、中込エリアの人の流れは着実に変わり始めます。
使われていない空き店舗やご実家の戸建て住宅も、少し手を整えるだけで、新しい出店者や移住者に喜ばれる魅力的な空間へと生まれ変わる可能性があります。
「どの程度の費用で貸し出せる状態になる?」
「自分のお店を開くにはどのエリアがおすすめ?」
など、気になることがありましたら、お気軽に「にじや不動産」へご相談ください。
地域のデータと現場の状況を踏まえ、最適な活用プランをご提案します!
佐久市で事業用テナント貸し出し相談をするなら「にじや不動産」
佐久市・佐久市近郊に特化した「にじや不動産」へお気軽にお問い合わせください。
不動産業界10年以上の宅建士とWebマーケティング経験豊富なファイナンシャルプランナーが、物件探しから経営相談までサポートを行っています。
▼佐久市の不動産会社「にじや不動産」の会社概要・選ばれる理由はこちら


